長年使用していたコタツのヒーターが動かなくなってしまったので、DIYで修理することにしました。
分解前に再度電源を入れて動作するか確認します。やはり動きませんでした。
ユニット裏にメーカーや型番、注意事項などが記載されていました。このヒーターはメトロ製MSF-500Hで2012年製、10年前の製品だったんですね。購入してそんなに経っていたとは思いませんでした、やっぱり寿命ですかね。
コタツのヒーターが動かなくなる原因として多いのが温度ヒューズ切れです。分解してテスターでヒューズの導通を確認します。ヒーターは長年の埃などで引くほど汚れていたので予め掃除機で掃除しておきました。
まずはカバーを外していきます。ネジは表に2箇所、サイドに左右2箇所づつ、計6箇所あります。
カバーが外せたらヒーター部分を分離していきます。ヒーターの分離にはネジ8箇所を外します。
ヒーターの分離が完了しました。
今度はヒューズが取り替えられやすいようにコントロールユニットを外していきます。
コントロールユニットを外したので、ヒューズが見やすくなりました。
ヒューズは温度調節の近くの白い断熱材の中に隠れていました。
使用されている温度ヒューズは冨士端子工業製で動作温度が129度のヒューズでした。交換用のヒューズを購入するときは必ず適合するヒューズを購入します。適合規格以外のヒューズを使うと火災や感電などの危険があります。
このメトロ社製のヒーターの場合、ヒューズの動作温度はここに刻印されてました。
では、ヒューズをテスターでテストします。ん!?導通してる・・・。
ファンも導通を確認。
コントローラーも全て導通してました。
2本あるヒーターも問題なし。
後考えられるのはコードとスイッチですね。
よく観察するとコンセント根元部分に蓋を発見。開けてみると中にヒューズが入っていました。このヒューズも調べてみると導通していました。
次にスイッチ部分を調べます。コンセントを差し、スイッチを入れて100V来ているか調べます。100V来てますね。スイッチ部分も問題なし。
最後に本体接続部分です。感電に気を付けながら作業しましょう。ん?
検査の結果、どこにも異常がないという結果に混乱しましたが、注意深く調べていくと意外な原因が発覚しました。お判りいただけますか?原因はスイッチの動作不良でした。スイッチの接点が動いていません。検査の際に、たまたま接点が動いたのでテスターが反応したようです。どうやら経年によりバネの弾性が弱くなってしまったため、接点の金属板を押しきれなくなったようです。
バネを取り外し、伸ばして弾性を戻してやります。
組み付けして試した結果、無事に動作するようになりました。
ヒーターを仮組して最終テストをします。ファンも問題なく回り、ヒーターも作動しました。
これで暫くの間買い替えせず、使えるようになりました。
コタツの修理は電気、熱源を伴う作業となるのでDIYでの修理は十分注意が必要です。
また、補償なども利かないため感電や火災などのリスクも自己責任となります。
不安な方は買い替えかプロに修理を依頼することをお勧めします。