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カメラ搭載のマイクに不満を感じませんか?
今まで一眼のカメラで動画を撮ることなんてあまりなかったので、カメラで録音した音質は気にしていませんでした。でも、家族でドライブに行ったり食事したりしたときに、家族の記録として残しておこうかなと思い録画した動画をPCで再生してみて認識が変わりました。
カメラのメーカーやモデル、グレードにより違いはありますが、私が普段使っているCanon EOS Kiss X5に搭載されているマイクはお世辞にも高音質とは言えません。カメラに搭載されたマイクで録音した音声は周囲の雑音が酷く、肝心の被写体の声が雑音に埋もれてしまい聞き取れない。狙った方向の音声以外を拾いすぎてしまっている印象かな。お店の店内で撮った音声は被写体の会話よりも周囲の雑踏の方が目立つ感じ。
屋外で撮影した時は風の影響をもろに受けてしまい、「ザーッ」「ゴーッ」といった音で会話が聞こえない場面が多い。無風状態でも歩きながら撮影すると、歩くときの風切り音が入ってしまいます。
せっかく家族の記録を残すのだから会話もしっかり聞き取れるよう録音したい。勿論できるだけ高音質で録音したいですよね。そこで狙った会話もしっかり聞き取れるよう録音したい。勿論できるだけ高音質で録音したいですよね。そこで狙った方向の音声を高音質でしっかりと録音するため外付けのマイクを購入しようと決めました。
RODE VideoMicro を購入することに
外部マイク購入を決めましたが、ビギナーなので何が良いのか全然わかりません。レビューを読んだり、レビュー動画を見たりして良さそうな商品を片っ端から検索、予算や使い勝手などを考慮しつつ絞り込んでいきました。
業界で評価の高いRODEのマイク
色々と候補を絞っていくうちにRODEのマイクが残りました。多くのレビュアーがRODEのマイクは価格のわりに高性能というレビューをしています。全く知識のない私などはRODEと聞いてもピンときませんでした。実はRODEはオーストラリアのメーカーで、手頃な価格ながら高いサウンドクオリティのコンデンサーマイクで世界的に評価の高いメーカーなんです。YouTuberなど一眼レフカメラで動画撮影する人も多くなってきましたが、それに伴いRODEのビデオ用マイクの人気も高くなってきたようです。
RODE VideoMicroに決めた理由
購入の候補には色々なメーカーの製品も上がりましたが、各方面で評価が高かったこと、コンデンサーマイクで音質に実績のあるメーカーであることからRODEに絞りました。そしてRODEにも色々なラインアップがある中、VideoMicroに決めた理由は、やっぱり価格と機能のバランスかな。
外部マイクは全くのビギナーなので、いきなり高価なハイエンドマイクを購入する勇気はありません。まずはエントリーモデルで外部マイクの使い勝手、機能や性能を試してみようと考えました。RODEのVideoMic Pro+は予算的にだいぶオーバーするのでパス。VideoMicはサイズが大きすぎ、価格的も少しオーバーでパス。最終的にRODEのVideoMic GOかVideoMicroにするか悩みました。価格的には2千円程VideoMic GOが高い。性能的に一般的な使い方なら私の様なビギナーにはそれ程大きな違いは無いと思います。もちろん音質に拘る方や特殊な使い方をする方には大きな違いになるのでしょうが・・・。
大きな違いとしては極性パターンの違いですね。VideoMicroはマイクの前方しか音を拾わないのに対してVideoMic GOはマイク後方の音声も少し拾います。つまりVideoMic GOはカメラを構える人の声も拾うので撮影者と被写体の会話も録音できます。私は主にマイク前方の狙った音声を録音したいので、VideoMicroの指向性の方が目的に近いかな。
これらのことから価格も一番安価で、極性も目的に合っているRODE VideoMicroに決めました。
VideoMicroの製品内容
流石有名メーカー、お手頃価格の製品ですがパッケージもお洒落に作り込まれています。印刷も4色+特色の金赤を使いお金をかけていますねぇ。箱もマット紙を使い高級感を演出しています。
オールインワンで直ぐ使えるエントリーモデル
RODE VideoMicroの同梱品はマイク本体、ウインドシールド、Rycote製Lyreショックマウント、3.5mmTRSパッチケーブル、取扱説明書。エントリーモデルのRODE VideoMicroは必要なものが一通り揃っているオールインワンのパッケージ。駆動もプラグインパワーなので、箱から取り出してすぐに使える手軽さもいいですね。この価格でウインドシールドが同梱されているのは嬉しい。別途購入せずに済むので追加出費を抑えられます。Rycote 製Lyre ショックマウントが同梱というのもトピックスです。振動による雑音の軽減効果に期待できます。前述通り駆動は3.5mmTRSパッチケーブルでカメラ本体から電源をとるプラグインパワーなので余計な配線やバッテリーを用意したりする心配もいりません。ですが、その分バッテリーの残量を気にしながら撮影しないといけなくなりそうですね。予備バッテリーは持ってた方が安心かな。
マイク本体
マイク本体はとても小さく軽い、まさにマイクロです。オンカメラ型のマイクの中では最小、最軽量かもしれません。小型ながらガンマイク型のデザインで、モノラルのカーディオイド型の指向性になっています。ステレオに比べ音に空間や広がり感は劣りますが、はっきりと聞き取れる音声で解説動画やナレーションに向いています。スポーツや環境動画をメインに撮るならステレオ録音のマイクをお勧めします。ボディはアルミ製で耐久性はありそうです。アルミ製のボディは手に取った感じも安っぽさはなく、作りもしっかりしています。白で印刷されたRODEのロゴが黒いボディに映えてなかなかカッコいい。
マイク部分アップ マイクジャック
マイク部分は音を拾うためのスリットが開いていて、金網でゴミや埃の侵入を防いでいます。こんなところが小さいのに本格的な感じがしてガジェット好きはニヤケポイントですね。
駆動電源を取るためのプラグを刺すジャックは本体後ろに付いています。
Rycote製 Lyreショックマウント
ショックマウントはマイク関連の製品を40年以上手掛けているイギリスのメーカーRYCOTE製Lyreショックマウントが採用されています。業界内でも評価の高いメーカー製ショックマウントが付属されているのも音質への拘りと信頼性を感じさせます。
ショックマウントはプラスチック製ですが、ショックを吸収するように柔軟性があります。マイクを取り付けるとポヨンポヨンと揺れて衝撃を吸収します。カラーは赤で少し派手目です。私は黒いボディのカメラに赤が映えるので気に入っていますが、派手で目立ち過ぎるという理由で黒を探している方もいるようですね。画像検索では黒のタイプも見かけますが、現在販売されているかは不明です。
ショックマウントの取り付けはカメラ本体のホットシューに装着します。ショックマウントの取り付け部分には溝が多数あって、電源供給用のプラグを挿した際にプラグのコードをこの溝に押し込んで固定するためのものです。プラグコードが邪魔、マイクやボディに当たって雑音を拾ってしまうときに便利ですね。
SC2 3.5mmTRSパッチケーブル
駆動電源はこのSC2 3.5mmTRSパッチケーブルでカメラ本体からとります。好みが分かれるでしょうが、ケーブルも赤で装着時に目立ちます。ケーブルはカールコードになっていて、170mmから最長 400mmまで伸縮するので装着時でも邪魔になりにくくなっています。ジャック部分は直角コネクタで作りもよく、使用に不安はありません。
モフモフタイプのウインドシールド
屋外で撮影する際の風切り音や移動音を防いでくれるモフモフ。ウインドシールドやウインドジャマーと呼ばれるいわゆる風防ですね。RODEのメーカーサイトではウインドシールドと紹介されています。VideoMicroにはスポンジタイプのものではなく、モフモフタイプのものが付属しています。テレビの中継などで音声さんの持つガンマイクの先に付いてるアレの小さい版です。専門的にはファータイプと呼ばれているらしいです。
一般的にウインドシールドには大きくスポンジタイプ、ファータイプ、カゴタイプの3種類に分けられます。それぞれで長所短所あるようですが、付属のファータイプに関してはスポンジタイプに比べ音は少し籠った印象になるが、耐風性はスポンジタイプより上のようです。ただし、水にぬれると水気を吸ってモフモフではなくなり使えなくなります。雨に弱いので天候には注意が必要ですね。
作りはチョット微妙かな。ファーの特性で毛の抜けは避けられませんね。またパッケージ内に押し込まれていたせいもあって形が変形して丸くなくなっています。ファーも寝癖がついた小学生の頭みたいになっています。性能にはあまり関係ないと思うのでそのまま使っていますが、多分直らないでしょう・・・。
VideoMicroを装着する
ショックマウントにVideoMicro本体を装着
ショックマウントにVideoMicro本体を装着してみると、しっかりとホールドされ抜け落ちたりする心配はなさそうです。ショックマウントへの脱着で心配されるVideoMicro本体の塗装剥げは使用状況にもよりますが塗装面がしっかりしているので簡単には剥がれないと思われます。ショックマウントの素材も塗装面に優しい柔軟性のあるプラスチックなので安心です。ショックマウントの赤とVideoMicroの黒のコントラストがカッコいいです。
一眼レフカメラに装着
一眼レフカメラのホットシューに装着しました。VideoMicroは小さいので気になりませんが、ショックマウントが赤なので流石に目立ちますね。色合い的にはCanonやNikonはレンズやボディに差し色として赤を使っていますので相性はいいように思います。
正面 側面 背面
VideoMicro本体のみで使用するならショックマウントはもう少しコンパクトな方が使い勝手も良く目立ち度も抑えられて良いのですが、ウインドシールドの使用を想定すると仕方ないのかな。
使い勝手に関しては動画を撮りながらファインダーを覗く事はないと思いますが、写真を撮る合間に記録として動画を録画することはあると思います。そんな時にはマイクのコードやジャック部分が邪魔になるので、その都度脱着することになります。この辺は使いながら取り回しや工夫が必要になってくるかな。
自撮りをする際にコードがバリアングルモニターを開くとモニターの一部にコードが被ってしまいます。モニターを全く確認出来なくなる訳ではないですが少し邪魔に感じます。注意点はVideoMicroはホットシューに装着するので、チルトタイプのカメラでの自撮りには向いていません。
ウインドシールドを装着
モフモフのウインドシールドを装着するとボリュームは一気にアップします。ロゴ入りのタブが付いていてお洒落。ウインドシールドもグレーで色合いも気に入っています。
ウインドジャマー装着部 ウインドジャマー装着
ウインドシールドのマイク差込口は少し安っぽい造りです。マイクを差し込んだ時にキュッと固定した手ごたえがあると安心するんですが、なんとなく緩い感じがします。ウインドシールドは奥までしっかりと差し込んでもクルクルと回ってしまうので、抜け落ちることはないと思いますが、心配なら何か工夫する必要があるかも。
流石にウインドシールドを装着すると存在感は増しますね。何だか本格的な機材感が出まくります。ビギナーの私はこれを付けた状態で出先での撮影はにチョット抵抗があります。慣れるまで気恥ずかしさが先に立ちそうです。
正面 側面 背面
サイズ的にコンパクトというにはこれが限界かな。ショックマウントとウインドシールドがもう少しコンパクトなら最高だったのにな。特にウインドシールドは汎用品ではなく、VideoMicro専用に製造すればもっとコンパクトでフィット感のあるものになったと思います。まぁ、販売価格を考えればショックマウントもウインドシールドも妥協しないとね。
機材的にはどれも気軽に始められるビギナー用ですが、今のところ私にはこれで十分。上を見るときりが無いけど不満点が出たら改善できる範囲でアップグレードしていこうと思います。音質に関しては比較できる機材も知識もありません。色々な方が音質や比較など専門的なレビューをされているので、私も参考にさせて頂きながら色々と学んでいこうと思います。
しばらく使ってみた感想
屋外で撮影した場合、騒音や雑音があるのでホワイトノイズは気になりませんが、屋内で特に静かな環境で撮影するとホワイトノイズが結構気になります。スピーカーで聞くと若干気にならなくなりますが、ヘッドフォンで聞くとかなり気になります。ゲーミングヘッドセットなどで聞くと一層気になります。
カメラとの相性もあるでしょうが、おそらくカメラ本体から電源供給しているのが原因と思われます。PCやスピーカーのマイクに接続して録音を試してみましたが、ホワイトノイズは消えませんでした。ちなみに、ヘッドセットのマイクで録音してみたらホワイトノイズは気になりませんでした。やはり環境ではなく、RODE VideoMicro の接続に原因があるようです。
屋内や固定マイクは別のを購入し、RODE VideoMicroは屋外や出先での記録録画用に使っていこうかと思います。