
現場で作業されている方や、本格的なDIYをされている方には馴染みのある集塵機ですが、集塵機って何?という方もいると思いますが、読んで字のごとく、塵を集める機械です。
掃除機とは違うの?と思う方もいるかもしれないですが、ゴミを吸引するという点では同じです。簡単に言うと掃除機はそれ単体で使用し、ゴミを吸引して掃除をする物で、対して集塵機はグラインダーや丸ノコに接続して切り屑などを吸引する物になります。ですが、工事現場や工場、屋外などで使用する掃除機のような形状のものも集塵機と言ったりします。
もう一つ大きな違いは、一般的な掃除機は水分のあるものは吸引できませんが、集塵機は乾湿両用のものが多いですね。

今回購入したマキタの集塵機VC750DZは本来グラインダーや丸ノコに接続して使用するんですが、その吸引力を利用して掃除機も兼ねようという製品です。また集塵機としてはコンパクトなので持ち運びも簡単です。そこで、マキタの集塵機VC750DZは掃除機の代わりになるのかを含め、レビューしたいと思います。

最近までコンパクト掃除機はBlack+Deckerの充電式フレキシーシリーズを長年使っていました。小型軽量でコードレスなので電源がない場所でも使用できてすごく重宝しました。また、伸縮するホースで取り回しもよく、アタッチメントのバリエーションも豊富で、アタッチメントを装着すれば高い場所や狭い場所、カーペットやシートの掃除など色々使えて便利なんですよね。
欠点としては使用時間が20分程度と短く、音もそれなりに大きかったりします。サイクロン式でゴミ捨ての時に手が汚れたり、フィルターの掃除が面倒。逆にそれぐらいしか不満点はありませんでした。

では何故、マキタの集塵機VC750DZに乗り換えたのか。理由は2つ。

1つ目は、乾湿両用な点。
室内は勿論ですが、ガレージ内の砂埃や屋外の落ち葉も掃除したいんですよね。車のシートは無理でもカーペット類の洗浄にも使えると嬉しかったりします。

2つ目に、マキタのバッテリーが使い回せる点です。
Black+Deckerのフレキシーは簡単にバッテリーの交換が出来るように改良されて、便利で経済的と思っていたのに、すぐに新型が発売されてバッテリーは在庫なし、フィルターも使い回せないなど、結局新しい物を買うことになり経済的ではありませんでした。ユーザーに親切じゃなかった点が一番の乗り換えのポイントとなりました。

では、マキタの集塵機VC750DZを見ていきましょう。
ボディーは角張ったデザインで、色はプロ用マキタの定番、ブルー。

付属のアタッチメントは細口のサッシノズルと幅広のワイドノズルの二種類で色は黒、本体に装着して収納できます。

サイズは長さ418mm、幅251mm、高さ278mmでギリギリコンパクトと言えそうなサイズ感です。重量はバッテリーを含むと4.1kgで少し重いですね。

フレキシーと比較すると二回り位大きく感じます。

本体の下半分はフィルターとゴミが溜まるスペースになっていて、容量は7.5リットルで一般家庭やDIYで使うには十分です。その分、ゴミを吸うと重くなっていくので、容量一杯にゴミを溜めるとかなりの重量になるかもしれません。

本体には持ち運びに便利なハンドルが付いていますが、ショルダーベルトも付属しているので、持ち歩きも楽そうです。

付属のフィルターは乾湿両用で吸水用フロート付きのアパフィルターが付いています。

ホースは40cm〜200cmまで伸縮できます。

ホースは脱着可能で、ねじるようにして脱着します。ホースは二ヶ所に装着出来るようになっていて、こちらに装着すると吸引。

こちらに装着するとブロワーとして使用できます。
これ、持ち運ぶ工具も減って何気に便利です。流石、工具メーカーですね。

吸引のモードは標準と強の2モードのみとなっています。
標準モードで25Wで約1時間12分、強モードは50Wで約36分連続使用できます。

モード切り替えスイッチの横にはバッテリー残量を表示するインジケーターが付いています。

バッテリーは本体側面のカバーをガルウイングの様に開いて装着します。
動作音は標準、強どちらのモードでも大きく、静かな時間帯や環境では使用を躊躇します。BLACK+Deckerのフレキシーと比較しても大分大きいと感じます。
使用用途が現場であること、水気のあるゴミも吸引することを考えると、この程度の動作音は仕方ないのかも知れませんね。

それではブロワー力と吸引力を簡単に試してみます。ノズルは細口を装着します。
標準モードではブロワーとしては風力は弱いですが、室内の埃や軽いゴミなら飛ばせます。
次に強モードは標準モードより明らかに風量があり、近くにある枯れ葉程度なら吹き飛ばせます。ですが、大量の枯葉やゴミを吹き飛ばすのはチョット大変そうです。

吸引力は標準モードでは細口ノズルなら吸引力はそこそこある感じで、軽いゴミなら問題なく吸えそうですが、ノズルなしだと吸引力はかなり弱いですね。
強モードは細口ノズルなら吸引力は強く、普段の掃除には十分な吸引力だと思います。砂もガンガン吸ってくれます。

ただ、強モードでもホース内に枯葉が引っ掛かってしまい吸引できなくなってしまいました。やはり、使用用途はあくまで集塵ということでしょうか。

ついでに水分の吸い込みも試してみます。アタッチメントは広口タイプにしました。
意外でしたが標準モードでも水分をそこそこ吸い取ってくれました。
強モードでは多少水気は残るものの、思っていた以上に勢いよく吸い取ってくれます。

最後にゴミの捨て方です。
初めに安全のためバッテリーを取り外しておきます。ボディ両サイドのロックを外して上部を分離します。下部にたまったゴミを捨てます。

汚れたフィルターを洗浄します。
上部裏に付いているフィルターを反時計回りに回して外します。汚れたフィルターは軽く叩いて簡単に埃を落とし、水洗いして陰干しします。完全に乾燥させてから本体に取り付けます。
ブラシやブロワーを使っての洗浄はフィルターを破いてしまうリスクがあるので避けます。

フィルターの取り付けは切り欠きの位置を合わせ、時計回りに回して取り付けます。

上部と下部を合わせ、ロックをして完了です。
今回、部屋やガレージ、車内、枯れ葉の掃除に使おうと思い購入したマキタの小型集塵機VC750DZですが、残念ながら枯れ葉などの掃除には難ありでした。
水気のある場所の掃除や砂埃などの掃除には持ち運んで使用する充電式コンパクト掃除機としては多少重く音も大きいものの、十分使えると思います。
これからガレージや庭、玄関周りの掃除で活躍してもらいます。
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