
今回は5年愛用しているヘッドフォンJBL Quantum 600が経年劣化で悲惨な状態になってしまったのでリペアします。

ヘッドバンドパッドとイヤーパッドの合成皮革が剝がれてしまいボロボロです。

ヘッドバンドに至ってはスポンジも飛び出てしまっています。
5年も使っているので、このまま壊れるまで使ってもいいんですが、やはり気持ちよく使いたいのでパッド類を交換することにしました。
JBLのQuantumシリーズのパッド類は互換品がアマゾンでも購入できるので敷居は低いですね。ただし、価格や品質にばらつきがあるので購入時によく確認してから購入することをお勧めします。
ちなみに私が購入したものも商品画像とは若干仕様の違うものが届きました。

気を取り直して、まずはヘッドバンドから取り外します。
オープナーを隙間に差し込み、少し捻じるようにして爪を外します。
爪を折らないように慎重かつ大胆に外していきます。
端の方は少し外しにくいので、爪を折らないよう注意しながら作業します。
ヘッドパッドが取り外せたら、テープ跡などをきれいに掃除しておきます。

次にイヤーパッドを取り外します。
隙間にオープナーを差し込んで、少し捻じるようにして爪を外します。
何度やっても爪を折らないか冷や冷やしますね。
イヤーパッドが外せたら、ブラシやブロワーで掃除しておきます。

外した古いパッドと新しいパッドを比較してみましょう。
ヘッドバンドパッドは作りが少し違います。プラスチック製の芯はオリジナルからコピーしたものかと思いましたが、若干の違いがあります。

オリジナルは同じスポンジの2枚重ねですが、互換品は2種類のスポンジを使っています。
加えて互換品は端の方にスポンジが追加されています。

オリジナルのスポンジは柔らかくモチッとした弾力がありますが、互換品はモチッとした感じはないですね。

イヤーパッドは厚みはほぼ同じですが、オリジナルの方がボリューミーに見えます。

オリジナルはモチッとした弾力がありますが、互換品は押し返してくるような弾力が足らない気がします。合成皮革もオリジナルの方がしっとりとした感じで高級感があります。

互換品のメッシュは織目が少し荒く、皺もできています。
細かいですが、RやLの文字が互換品は裏にプリントされておらず斜線も方向が違いますね。

新しいパッドを取り付けていきます。
ヘッドバンドパッドは端から取り付けていきます。少し押し込むようにしながらパチンと爪を引っかけます。反対側の端の方は少し取り付けにくいですが、強引に取り付けます。後はすべての爪をパチンパチンとはめ込みます。

イヤーパッドはRとL、爪の位置を確認してはめ込んでいきます。

爪がはまらず、隙間ができている所は思い切り押してはめようとしましたが、上手くいきません。
爪の位置を確認しつつ更に力を込めて押し込みました。
力を入れて爪を押し込もうとしたので、その場所のスポンジの弾力がなくなってしまいました。力加減に注意ですね。

しかも一か所しっかりはまらず、更にヒビも入ってしまいました。
互換品なので、こんな個体もあると諦めました。

まるで新品のようになりました。これでまた気持ちよく使用することができます。
ただ一点、残念な事があります。ヘッドホンを装着してみるとシュワシュワとイヤーパッドのスポンジがつぶれる音がします。気になる人は気になるかもしれません。