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100円ショップで購入できるマスクを比較してみた
私は普段メガネをしてフォークリフトの運転操作をしています。PC作業用の眼鏡ではフォークリフトの爪の先とパレットの穴の位置・距離感が掴みにくいので運転用の眼鏡を使っています。実は車の運転用にもう一つ、合計3つの眼鏡を使い分けています。
冬場やインフルエンザの季節などにはマスクをして仕事をしているのですが、メガネをかけていて困るのは特に冬場にレンズが曇る事です。メガネをかけている方にはあるあるですよね。動き回る仕事をしていると息も荒くなるので余計にレンズが真っ白になって視界ゼロなんてことよくあります。真っ白に曇ったメガネはうっとおしいし、恥ずかしいですよね。
そこで何とか少しでもメガネが曇らず使えるマスクはないか色々試してみることにしました。色々試したいので5枚程度袋入りのマスクを購入しました。毎日使うものなのでコスパも大事。
沢山の種類がありました
それにしても100円ショップには形や素材、機能の違いなど凄い種類のマスクがありますね。その中から今回はメガネが曇りにくそうなマスクを選びました。メガネの曇りにくさを推した商品もあるのでメガネをかけた人からの需要はそれなりにあるのでしょうね。さて、これらの実力はいかに。
セリア: 隙間を塞いで息モレを防止眼鏡が曇りにくいマスク
まずはセリアの隙間を塞いで息モレを防止眼鏡が曇りにくいマスク。5枚入、約175×95ミリのフリーサイズ。BFE細菌ろ過効率99%カットフィルタ、対象は風邪・花粉・ホコリ等。フリーサイズ5枚入り。
初期形状は一般的な長方形ですが、ダブルプリーツで上下に大きく広がります。マスク本体の素材はポリプロピレンの不織布です。装着した時の肌触りは一般的な使い切りマスクと変わらない印象です。マスク上方、鼻に当たる部分にノーズフィッターが入っています。ノーズフィッターはポリエチレン製で安全です。金属アレルギーの方でも大丈夫、安心して使えますね。ノーズフィッターはポリエチレン製ですが、しっかり花の形に曲がってフィットしてくれます。
口が当たるマスク内側はプリーツを広げると、しっかり空間ができてマスクに唇が当たらず使用感は良いと思います。ただ、個人差はあるでしょうが私の場合、装着するとマスクと頬の間に隙間ができてしまいます。フィット感という点で少し不安がありました。
プリーツを広げる際、マスクを顎と首の付け根(のど仏の少し上)まで広げないと顎の下にも隙間ができてしまいました。
このマスクを装着する際の注意点ですが、一般的に耳ゴムが付いている面が外側になるのですが、このマスクは耳ゴムが付いている面が顔側になります。
耳ゴムは中空の筒を平たくつぶしたような形状で素材も肌触りの良いもので作られています。弾力も程よくあり、痛くなりにくいと感じました。
そしてこのマスクの特徴である息モレ防止クッション。マスク上部の一部がスポンジになっていて、少しめくることができます。マスク装着時にここを少し上にめくりながら装着することでマスクと鼻の間にふたをしてしまおうという発想のようです。ちょうどマスク上部を内側に織り込んで使うとメガネが曇りにくいという使い方が話題になっていましたが、考え方は同じですね。ただ、折り返せる部分が短すぎて隙間をうめる効果は不足していると思います。
総括としてはやわらか耳ゴムは痛くなりにくいことや、プリーツがよく広がって口周辺をよく包んでくれます。ですが、隙間ができる場所がありフィット感は足らない。息モレ防止クッションも効果は期待したほどではありませんでした。
ダイソー:メガネがくもりにくいマスク
ダイソーのメガネがくもりにくいマスク。こちらもメガネの曇りにくさが売りの商品です。マスクはポリプロピレンの不織布で約17.5×9センチ。BFE99%フィルター、花粉・ホコリ・細菌も99%カット。普通サイズ7枚入り。
このマスクの息モレ対策はノーズワイヤーにアルミを採用しています。ノーズワイヤーをアルミにすることで鼻周りの形状にあわせフィット感をアップし、息モレを防ごうというもの。ノーズワイヤーがプラスチックなどの場合、鼻周りの形状にあわせても素材の弾力で少し形が戻ってフィット感が減退することがありますが、このマスクはアルミなのでその心配はなさそうです。
形状は一般的な使い切りのサージカルマスクです。プリーツは3段で最大に広げても顎下深くまではカバーできないかな。唇との距離感も若干窮屈に感じます。
耳ゴムは平たい中空タイプのゴムで掛け心地は悪くありません。総括としては良くも悪くも一般的なサージカルマスクといった印象です。アルミのノーズワイヤーでメガネの曇りを軽減しようとした商品ではありますが、これも一般的なサージカルマスクとの違いはそれほど感じることはできませんでした。
セリア:立体空間で呼吸しやすい3D空間 折りたたみ式マスク
このマスクは特にメガネが曇りにくいと書いている商品ではありませんが、形状や説明書のイラストを見ると息モレの効果が期待できるんじゃないかと思い購入してみました。
マスクはポリプロピレン製の不織布、ノーズフィッターはポリエチレン。BFE細菌ろ過効率99%カット、花粉やホコリをしっかりガード。
折りたたまれた状態ではとてもコンパクトで邪魔になりません。触った感じ、他の商品と変わらない不織布を使っていると思われますが、しっかり感があります。
マスクを展開してみるとなかなか凝った作りになっています。立体的でまるでカップ型のマスクのようです。展開した状態でも強度があり、装着中でもカップ形状は維持できていました。
装着時には内側に折りたたまれないようにノーズフィッター部分をしっかり広げてから顔にあてがい装着します。しっかり顎下までマスクを引っ張りフィットさせます。位置が決まったらノーズフィッターを鼻周りの形状に合わせて曲げフィットさせます。
口周りの空間が確保されていて窮屈さはありません。隙間のできやすい頬や顎下にもピッタリフィットしました。耳ゴムも中空の平ゴムで痛くなりにくいと思います。
総括としては今回購入したマスクの中ではフィット感とメガネの曇りにくさは一番でした。ですが、マスクが曇りにくいかといわれるとチョット微妙で、やっぱり曇っちゃいます。あくまで今回購入したマスクの中で一番曇りにくかったというレベルです。メガネを掛けていない方にお勧めかな。
セリア:空間維持Wワイヤーマスク
本体はポリプロピレン不織布、耳ゴムはウーリースパンテックス、ノーズバーはポリエステルで約17×9センチのサージカルマスク8枚入り。花粉や細菌、黄砂はもちろん微粒子も99%カットしてくれるようです。特徴は鼻元にノーズワイヤー、口元にマウスアーチバーの2本のワイヤーで息モレを防ぎ唇がマスクに触れるのを防ぐ作りになっている製品ということです。
プリーツの幅が狭いタイトプリーツ採用でフェイスラインがスッキリ見えるので女性には嬉しいデザインですね。また、このマスクの最大の特徴であるWワイヤー、マスク上方にノーズワイヤー、中央にマウスアーチバーが確認できます。
マスクを装着してプリーツを顎下まで広げ、ノーズワイヤーを鼻の形にあわせてフィットさせます。マウスアーチバーは特に何もせずそのままですが、マスクが唇に当たるようなら空間が上手くできるよう調整しましょう。私は端の方から指を入れ裏から前に押し出すようにして空間を作りながら形を整えました。
耳ゴムは中空で丸いチューブ状になっています。太さはチョット細目で目立ちません。今回購入したマスクは耳ゴムがどれも平たくなっていて丸いチューブ状のゴムを採用しているのはWワイヤーマスクだけでした。今は平たい形状が主流なんでしょうか。確かに平たい方が肌に当たる面積が広くなり、長時間装着した時に痛くなる耳のあたりの負担が減るような気がします。また、メガネやゴーグルをかけていても厚みがない分、使用しやすく負担も少ないと思います。
総括としては使用感としては通常のサージカルマスクとあまり変わらないかな。マウスアーチバーで唇周りの空間が比較的維持できて口紅などが付きにくいと思いまが、強力に形状を維持できているわけではないのでたまに調整は必要。頬横や顎下に隙間はできませんでした。今回比較しているメガネの曇りにくさという点では一般的なサージカルマスクと変わりません。やはり曇ってしまいます。女性がオフィスで使用するのに適したマスクかな。
ダイソー:活性炭マスク
メガネが曇りにくいマスクと比較するため、すでに家にあったマスクも試してみました。一般的なサージカルマスクに活性炭の消臭機能をプラスしたマスクです。花粉、細菌、ホコリを99%カット、消臭効果をプラス。普通サイズ17.5×9.5センチ7枚入り。マスクはポリプロピレン不織布で耳ゴムはウーリーゴム、ノーズワイヤーはポリエチレン。最近この黒いマスクをしている若い世代をよく見かけますね。
形状はいたって普通のサージカルマスクです。ただ、色が真っ黒。
耳ゴムはやはり中空の平たい形状を採用。一般的なサージカルマスクの代表なので可もなく不可もなくといった感じです。この黒いマスク、しばらく使っていたのですが周囲からの賛否両論がありました。私の場合、女性からは比較的否定的な意見が多く、使うのをやめてしまいました。
ここからは番外編です
ユニ・チャーム:超立体
これも家にあったマスクです。たしかインフルエンザになった時に購入した物です。
かぜ・花粉用、微粒子やウイルスを99%カットフィルタでブロック。超立体構造でぴったりフィット。息ラク感アップ通気フィルタ。やわらかストレッチ耳かけ。普通サイズ7枚入り。
折りたたまれた状態では凄くコンパクトです。マスク部分と耳かけ部分で材質の切り替えがされています。耳かけの穴の部分も単純な丸い穴が開いているわけではなく、装着時にフィットするよう計算された凝った形状の穴が開いています。
展開すると立体的なカップ状のマスクになります。カップ形状も意外としっかり維持してくれます。一般的なサージカルマスクと比べると小さく感じます。サージカルマスクは装着時にマスクの面積が広く野暮ったい感じですが、超立体は顔にフィットするので小さくシャープな印象です。
フィルタも通気を考慮したものを採用していて息苦しさを軽減しています。全体的にフィット感は抜群で、加えて通気フィルタの恩恵もあり息苦しさはさほど感じないうえ、息モレも少ないので結果メガネの曇りにくさという点で効果もありました。メガネが曇る一番の原因として、やはり鼻周りからの息モレです。マスク内で息を吐いたときに前方へ排出できずに行き場を失った息が隙間から抜けていく際、目の下の隙間からメガネに当たりレンズを曇らせるわけですが、超立体は息モレしないフィット感に加え通気フィルタでマスク前方に息が抜けやすくなっているためメガネが曇りにくくなっていると思います。耳かけも柔らかで肌触りも良く長時間使用しても痛くなりにくいと感じました。流石に凝った作りでそれなりのお値段というところでしょうか。コスパは低いですが広くお勧めできるマスクです。
ダイソー:ダストマスク
使い切りタイプのマスクとしては作業中に一番使用している塵埃作業用マスクです。よく塗装や解体作業などで作業員が着用しているのを見かけますね。カップ形状で口元に十分な空間が確保されていて窮屈さはありません。フィット感もあり、息モレもあまりないと思います。そしてメガネが曇りにくいという点で一番効果がありました。ただし、通勤や通学など日常生活で使うには抵抗がある形状ですね。目立っちゃいます。私も仕事中は着用していますが日常生活では使っていませんね。それと塵やホコリ用なので花粉やウイルスに効果があるかは不明です。専門店に行けばノーズワイヤー付きやオーバーヘッドタイプ、フィルターの種類も多数あるので、どうしてもメガネが曇るのが嫌だという方は調べてみてはいかがでしょうか。
今回色々なマスクを比較してみて
一般的なサージカルマスクと比較すると形状や構造に、機能に付加価値を付けたマスクは少なからず効果があると思います。ですが、今回メガネが曇りにくいという目的では絶大な効果を感じることはありませんでした。空調の効いた室内での着用ならどのマスクでも問題はないでしょうが、特に冬場など外での着用となるとメガネの曇りは防ぎようがないのかな。息が荒くなるようなハードワークや長距離を歩くなど息が上がってくるとメガネが曇りにくいマスクでもやはり曇ってしまうと思います。
私が欲しい理想的なマスクはマスクの縁が布やゴムで顔の形状にフィットするカップタイプのマスクで、オーバーヘッドタイプで装着するマスク。フィルタは通気が良くマスク前方に吐いた息が排気できるようなマスクです。排気弁が付いていてもいいかもしれません。
でもこんな商品はもう、完全にプロ仕様のもので日常的に使える価格でもなくなってしまいますね。通勤通学では浮きまくってしまいそうです。
コスパも考え日常生活で使えそうなマスクを今後も色々試してみようと思います。