目次
購入を決めた経緯
YouTuberの定番アイテム、YAMAHAのライブストリーミングミキサーAG03MK2とライブ配信に必要な製品をパッケージしたオールインワンパッケージモデル、AG03MK2 LSPK (Live Streaming Package)を購入しました。
YouTubeを始めた頃はヘッドセットのマイクや昔使っていたMacの外部マイク、スマホ、カメラのマイクで直録したりしていたんですが、やっぱりどれも音質は最悪で編集ソフトで加工してました。
マイクを何本も買う余裕も無いので、カメラとの併用で使えないかとRODEのVideoMicroを購入しましたが、プラグインパワーのためCanon EOS kiss X5との相性があまり良くなくホワイトノイズが気になりました。
そこでRODEのVideoMic Pro+に買い替えました。高性能に加えバッテリー内蔵で、PC接続でも使用できます。音質も以前に比べ格段に良くなりました。
デフォルト設定で録音してハイパスやゲインなどは編集ソフトで調整していました。ですが、毎回カメラから取り外し、PCに接続して録音後、編集ソフトで調整するのは面倒くさい。
ずっと自分の声やしゃべりにコンプレックスがあって、せめて音質だけでもクオリティを上げたいと思っていたので以前からYAMAHA AG03はチェックしていました。
ただ、もともと人気のあったYAMAHA AG03はテレワークや配信者の増加で品薄となりプレミア価格で販売される事態になってしまいました。さらにXLRコネクターで接続するコンデンサーマイクは高価なので予算的にかなり厳しかったんですよね。そんな理由で長いあいだ欲しいものリストに入ったままでした。
以前に比べ値段は落ち着いてきましたが、新型は人気が高く高値は続いています。ですが、AG03MK2 LSPK (Live Streaming Package)は定価販売されている店舗がチラホラあります。
正直、コンデンサーマイクはメーカーも種類もたくさんあって、どれが良いのかわかりません。ならば同じメーカー製のものが相性いいのでは?今後、新たに購入する際の基準にすればいいのでは?という事でAG03MK2 LSPK (Live Streaming Package)の購入を決めました。
AG03MK2 LSPK (ライブストリーミングパッケージ)専用のスタジオ音質ヘッドフォンやXLRマイクケーブルがセットになっているのもポイント高いです。
AG03MK2 LSPKでは新色の黒が追加され白と黒、2色のカラーバリエーションになりました。どちらにするか迷いましたが、折角なので新色の黒にしました。
本当は白のヘッドフォンが欲しかったんですが、白は劣化による退色など変色しやすそうなのでやめました。
改良ポイント
それではAG03MK2の細部を見ていきましょう。
AG03MK2と旧型のAG03、パッと見は何も変わっていないように見えますが、色々と使いやすく進化しています。
旧モデルオーナーからのニーズが高かったミュートボタンが追加され、ボタン一つで素早くON・OFF出来るようになりました。ライブ配信などで、くしゃみや外部音を緊急にOFFにしたい場面で便利ですね。
オプションのフットスイッチを繋げば足元で操作できるので、ライブストリーミングや会議で使用する方には超便利。
AUX端子が4極3.5㎜ミニ端子に変更され入出力に対応、Androidでも録音・配信が可能になりました。
新たに設計し直されたAG ControllerはUSB接続されたWindowsやMacは勿論、iOSデバイスでもAG内部のDSP音声処理を簡単に、または細かく確認・設定することが出来るようになりました。この改良はスマホを使ったライブストリーマーにとってはトピックですね。
端末と電源の接続がUSB-Cに変更され、使い勝手が良くなりました。電源電圧500mA、消費電流最大2.5Wの旧型に対して新型は電源電圧900mA、消費電流最大4.5Wに強化されました。
また、電源周りを強化したことにより音質が向上しているらしい。ただし、電源が強化されたためスマホでのストリーミングには外部電源が必要になります。
あと、細かいですが、各ボタンが四角形から楕円形に変更されています。サイズも新型は幅が3㎜ほど小さくなっています。
YCM01高音質コンデンサーマイク
次にYCM01高品質コンデンサーマイク。YAMAHAのAGシリーズを踏襲したデザインなので、AG03MK2と使用してもチグハグ感は無く、統一感があります。
サイズはØ55 x 166㎜で重量400gとこのクラスにしては大きめですね。ポップガードを購入する際はサイズの確認が必要です。
単一指向性カーディオイドのコンデンサーマイクで、付属のXLRケーブルでAG03MK2に接続して使用します。
マイクスタンドに装着するためのマイクスタンドアダプターも同梱されています。
スタジオ品質ヘッドフォンYH-MT1
AG03MK2 LSPK (ライブストリーミングパッケージ)専用となるスタジオ品質の密閉型オーバーイヤーヘッドフォンYH-MT1は、ヘッドセットYH-G01に似たデザインですが、プラスチック感が強くチープさがありますね。
スイーベル裏にカバーがなかったり、イヤーパッドがメッシュやスウェードじゃなく合皮だったり、インピーダンスも33.5Ωでドライバーもそれなりの物が付いています。
各部でコストダウンの跡がみられます。無段階調整のヘッドバンドやハウジングから出ているコードも質感は低いですね。ただ、230gと軽いし頭への締め付けもきつくないので長時間の編集でも疲れないかも。
チョット試してみましたが、音質は意外と悪くありませんでした。ですが、音に拘りのある方には物足りないかもしれません。
Win PC での基本設定
私はPCに接続してナレーション録音することが多いので、PC接続で使用する場合の基本的なセッティングをしていきます。
使用するPCがWindowsの場合、予め専用ドライバーと、内蔵のDSPエフェクトのパラメーターを調整するためのAG Controller、音声の録音や再生、編集ができる音楽制作用のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトCubase AI(キューベース・エーアイ)をPCにインストールしておきます。
AG03MK2や接続機器のボリュームを全て最小にしておきます。
付属のUSBケーブルをPCとスマフォのピクトが描かれているUSB2.0へ差してAG03MK2とPCを接続します。
この時、間違えて電源5VDCに接続しないよう注意します。これ間違えると壊れます。
次にヘッドフォンとマイクをAG03MK2に接続します。
私はスピーカーではなく、ヘッドフォンでモニターするので、ヘッドフォンYH-MT1をMONITOR OUTのヘッドフォン端子に接続します。
YCM01コンデンサーマイクをチャンネル1のマイク/ライン端子に接続します。
続いてAG03MK2本体の設定をしていきます。
AG03MK2のスイッチを押してONにします。電源が入るとスイッチのLEDが点灯します。
PCのサウンド設定でYAMAHA AG03MK2 を選択します。
今回使用するYCM01はコンデンサーマイクなので、[+48V]と書かれた赤いボタンを押してファンタムをONにします。
モニターのヘッドフォン音量つまみを3時の位置の太い目印に合わせます。
マイクのフェーダーを太い線の所までスライドさせます。
マイクの音量つまみを回して音量を調節します。
このとき音が割れないよう、最高音量時にPEAKのランプが一瞬点灯するくらいに調節します。フェーダーでの調整は収録時に細かな調整をするようなときに使います。
モニターの音量を好みに合わせてつまみを回して調整します。
最後にSTREAMING OUTのスイッチをIMPUT MIXにして基本的な準備は完了です。
使って気付いた不満点
コスパを考えれば相変わらずの神機と言えるAG03MK2ですが、少し扱ってみて不満に感じた点もあります。
できればマイクのピークはアナログでもデジタルでも良いんですが、ゲージで分かりやすくして欲しい。フェーダーが少し軽く感じるので、自分はもう少し手応えがあった方が好きかな。MUTEボタンが高さのあるギターの調節つまみの奥にあるので、押しにくい。オプションのフットスイッチがあった方がストレスが無くなります。
これから色々と試しながら使い込んでいきたいと思います。今まで使っていたマイクとYCM01の音の違いや、AG03MK2を通した時の音の変化も試してみたいなぁと思っています。
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